ある目的を達成するため、或いは、問題を解決するために、様々な人や組織が関与するとき、これらを統制するのは極めて難しい。
そもそも、同じ目的や意識で成立している人や組織であればよいが、たいていの場合は、これが異なる。また、それぞれの人や組織、特有の常識や事情がある。
このような状況の中で、一時的にある問題にむけて一体となって行動する必要がある場合は、認識の違いにより、思うように統合的な行動ができない。
このような時に最低限必要なことは、
『同じ絵を見ながら話す』
ということである。
当たり前のようにも見えるが、これがほとんどの場合できていない。
同じ絵を見ているつもりでも、実際は異なり、これが問題となり、認識の違いや行動の違いを生乱す。
情報の共有といってしまえば、簡単だが、時系列で変化する情報を統合的に管理し、これを見ながら行動できるような状態を作ることが意外に難しい。
この点に注目し、多くの人が同じ土台で考え、検討し、行動できるようにするためのものを、
『Common Operational Picture (COP:共通状況図)』
と呼んでいる。
【参考】
・Common Operational Picture (COP:共通状況図)
2013年6月16日日曜日
2013年6月9日日曜日
『自己効力感』
仕事をするにあたっては、まずは、その仕事に必要な「知識」を持っており、そして、その知識に基づいて実際に必要な行為を行える「スキル」がなければならない。
しかし、それだけでいいのか。
何か対処しなければならないとき、これら「知識」や「スキル」があればできるといものでもない。
まず第一に、それをやれるという気持ちがなければならない。何かの問題を解決する、何かの目標達成するにあたって、「そもそもそれをやれると思えるか?」ということが重要となる。
プロフェッショナルと呼ばれる人たちには、それがある。
「やれるかどうかわかりませんが、やってみます」
「たぶんできるんじゃないかと思います」
「上手くいかないかもしれませんが、やります」
「ちょっと無理そうなんですが、でもやらないわけにもいかないし....」
みたいなことでは仕事にならない。
背景や状況を理解し、その状態で、必要なことがやれるかどうかを考える。
そして、「やれると確信する」
ということが必要だ。
このようなことに関連する用語、『自己効力感』という言葉がある。
自信がない、自信を持てない人は、自己効力感がないということになる。
この『自己効力感』を高めることをまず考えるべきだ。
【参考】
・Self-efficacy (セルフエフィカシー:自己効力感)
しかし、それだけでいいのか。
何か対処しなければならないとき、これら「知識」や「スキル」があればできるといものでもない。
まず第一に、それをやれるという気持ちがなければならない。何かの問題を解決する、何かの目標達成するにあたって、「そもそもそれをやれると思えるか?」ということが重要となる。
プロフェッショナルと呼ばれる人たちには、それがある。
「やれるかどうかわかりませんが、やってみます」
「たぶんできるんじゃないかと思います」
「上手くいかないかもしれませんが、やります」
「ちょっと無理そうなんですが、でもやらないわけにもいかないし....」
みたいなことでは仕事にならない。
背景や状況を理解し、その状態で、必要なことがやれるかどうかを考える。
そして、「やれると確信する」
ということが必要だ。
このようなことに関連する用語、『自己効力感』という言葉がある。
自信がない、自信を持てない人は、自己効力感がないということになる。
この『自己効力感』を高めることをまず考えるべきだ。
【参考】
・Self-efficacy (セルフエフィカシー:自己効力感)
2013年6月8日土曜日
『OODAループ』と『NCW』
会社での管理手法として「Plan, See, Check, Action」或いは、「Plan, Do, See」というのがある。
これは、ありがちな、計画を立てるが、それと、実行が連動しない状態を避け、計画が確実に実行されるようにしていくという考えに基づいている。
このような考えが一般に浸透しているが、ちょっともう少し話は複雑だ。
そもそも、計画を立ててから、実行し、チェックする間に、周辺の環境は大きく変わっている。つまり、最初に計画した状態にはないということだ。
周辺環境がゆっくりと動くような場面ではいいが、急速に変化するような不確定な場面では、この考え方では上手くいかない。
アメリカの軍隊は、戦争においてこれを学んだ。
ここで、『OODAループ』がまず生まれた。
急速に変化する不確定な状況で、いかに対処するか。米国空軍パイロットだった、ボイドにより産出された概念だ。
そして、更に最近では、『NCW: Network Centric Warfare』という考え方だ。
世界中で起こる出来事に意味を見出し、対処するというコンピューター社会で実現した考え方だ。
これらの考え方が、仕事においても適用されつつある。
軍事では当たり前の考え方も、一般企業では、これからといったところか。
【参考】
・OODA Loop (OODA ループ)
・Network Centric Warfare (NCW:ネットワーク中心の戦い)
これは、ありがちな、計画を立てるが、それと、実行が連動しない状態を避け、計画が確実に実行されるようにしていくという考えに基づいている。
このような考えが一般に浸透しているが、ちょっともう少し話は複雑だ。
そもそも、計画を立ててから、実行し、チェックする間に、周辺の環境は大きく変わっている。つまり、最初に計画した状態にはないということだ。
周辺環境がゆっくりと動くような場面ではいいが、急速に変化するような不確定な場面では、この考え方では上手くいかない。
アメリカの軍隊は、戦争においてこれを学んだ。
ここで、『OODAループ』がまず生まれた。
急速に変化する不確定な状況で、いかに対処するか。米国空軍パイロットだった、ボイドにより産出された概念だ。
そして、更に最近では、『NCW: Network Centric Warfare』という考え方だ。
世界中で起こる出来事に意味を見出し、対処するというコンピューター社会で実現した考え方だ。
これらの考え方が、仕事においても適用されつつある。
軍事では当たり前の考え方も、一般企業では、これからといったところか。
【参考】
・OODA Loop (OODA ループ)
・Network Centric Warfare (NCW:ネットワーク中心の戦い)
2013年5月22日水曜日
本ブログの内容を本にと思ったが...。ちょっと考えなおしてみると。
このブログの内容を本にしようかと企画を考えてみた。
しかし、ちょっとよく考えてみると、それではあまりよくないような気もしてきた。
内容的には、結構、学べるところも多いしリアリティがあるのでいいのだが、なかなかこれを簡単に伝えるとなると少し工夫がいるように思う。
活字だけで何かを吸収するのは結構たいへんだ。
人が何かを覚えるのは、そんなに簡単にやれるものでもない。
一度に多くを覚えるようにするには、どうしたらいいか。
まずは、メッセージは簡単にすべきだし、これをくどくない程度の繰り返しで浸透させる必要がある。
よく言われるストーリーとして組み立てるというのもあるが、小説的/物語的な感じでも、長く関心を持続させるのも難しい気がする。
となると、どうするか。
そこで考えてみたのが、
短い完結した文章を複数つくり、これを集めたものが全体としての流れとなるようなつくりはどうだろうか。
連載っぽい感じだけど、『続き』って感じではなく、あくまで完結させる。
そんな感じで、短い時間でも読み終えることのできる文章群を考えてみたいと思う。
(何かご意見等あるかたは、ぜひ、アドバイスいただければ)
しかし、ちょっとよく考えてみると、それではあまりよくないような気もしてきた。
内容的には、結構、学べるところも多いしリアリティがあるのでいいのだが、なかなかこれを簡単に伝えるとなると少し工夫がいるように思う。
活字だけで何かを吸収するのは結構たいへんだ。
人が何かを覚えるのは、そんなに簡単にやれるものでもない。
一度に多くを覚えるようにするには、どうしたらいいか。
まずは、メッセージは簡単にすべきだし、これをくどくない程度の繰り返しで浸透させる必要がある。
よく言われるストーリーとして組み立てるというのもあるが、小説的/物語的な感じでも、長く関心を持続させるのも難しい気がする。
となると、どうするか。
そこで考えてみたのが、
短い完結した文章を複数つくり、これを集めたものが全体としての流れとなるようなつくりはどうだろうか。
連載っぽい感じだけど、『続き』って感じではなく、あくまで完結させる。
そんな感じで、短い時間でも読み終えることのできる文章群を考えてみたいと思う。
(何かご意見等あるかたは、ぜひ、アドバイスいただければ)
2013年3月3日日曜日
このブログの内容を本にしてみようかと...
プロフェッショナル・マインドについて、ブログに書いてきましたが、ある程度まとまって来ているので、本にしてみようかと少し思っています。
『仕事の仕方や心構え』については、結構、気にしている人も多いのではないかと思います。
特に、経験の浅い人とかは、このあたりのことを教えてくれる人が身近に見当たらないといったことがあるのではないでしょうか?
いろいろな書籍に記載されていることや、私自身の経験等もふまえ、少しずつ書いてきましたが、もう少しまとまった形にしてみようかと思っているというわけです。
さて、どうしたものか、どのような形でまとめるのがいいのか。まだ、よく考えてはいませんが、これから少し、考えてみようと思っています。
2013年2月8日金曜日
レストランサービス
レストランのサービスも、ただ食べたり飲んだりしているだけだと、あまり深く感じることはないが、よい店に行くと違いが見えてくる。
内装の雰囲気がよく、料理もいい店があったとしても、サービスマンの行動次第で「ちょっとまてよ」となってしまう。
料理を作るシェフの技術力については、だれもがなんなく想像できるが、サービスとなると、あまりイメージがわかない。
そんなことを思っていたが、いい本をみつけた。 サービスマンじゃなくて『メートル・ドテル』というようだ。
ちょっと今まで見たことのない世界が見えてくる。
『プロの仕事ってこういうことなのか』と、普段の仕事の仕方にも十分参考になると思う。
レストラン・サービスの哲学: メートル・ドテルという仕事
著者 アンドレ ソレール
内装の雰囲気がよく、料理もいい店があったとしても、サービスマンの行動次第で「ちょっとまてよ」となってしまう。
料理を作るシェフの技術力については、だれもがなんなく想像できるが、サービスとなると、あまりイメージがわかない。
そんなことを思っていたが、いい本をみつけた。 サービスマンじゃなくて『メートル・ドテル』というようだ。
ちょっと今まで見たことのない世界が見えてくる。
『プロの仕事ってこういうことなのか』と、普段の仕事の仕方にも十分参考になると思う。
レストラン・サービスの哲学: メートル・ドテルという仕事
著者 アンドレ ソレール
2013年1月19日土曜日
パウエル将軍と『AAR:アフターアクションレビュー(事後検討会)』
米国陸軍の将軍となり、国務長官も務めた。コリン・パウエルの本。
リーダーシップというタイトルを見て、よくあるリーダーシップの本かと思い、本屋でみかけながらも、買わずにいたこの本。
そうはいっても、米国陸軍の将軍だった人の本なので、一応買ってみるかとおもい購入し、読んでみた。
そしたら、これがなかなかよい。パウエルの人柄がにじみ出るような内容だ。
そして、陸軍の文化から生まれた『AAR:アフターアクションレビュー(事後検討会)』についても書かれている。
プロの仕事の仕方が、読み取れる、非常によい本だと思いう。
【参考】
・AAR:アフターアクションレビュー(事後検討会)
リーダーシップというタイトルを見て、よくあるリーダーシップの本かと思い、本屋でみかけながらも、買わずにいたこの本。
そうはいっても、米国陸軍の将軍だった人の本なので、一応買ってみるかとおもい購入し、読んでみた。
そしたら、これがなかなかよい。パウエルの人柄がにじみ出るような内容だ。
そして、陸軍の文化から生まれた『AAR:アフターアクションレビュー(事後検討会)』についても書かれている。
プロの仕事の仕方が、読み取れる、非常によい本だと思いう。
【参考】
・AAR:アフターアクションレビュー(事後検討会)
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